日勤常勤看護師の求人先、介護施設



超高齢化社会の到来に伴い、全国規模で介護関連事業の充実が望まれており、そこで働くスタッフの確保、育成などが課題となっています。そのスタッフの中にはもちろん看護師も含まれており、介護施設での看護師求人数が増加しています。

介護施設と一口に言っても、経営主体や提供するサービスによって、施設の種類が分かれており、それぞれに看護師の果たす役割が違ってきます。

医療法人、社会福祉法人、地方自治体が運営する「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」「介護療養型医療施設」、そして民間事業者が運営する「有料老人ホーム」の4種について簡単にまとめます。


特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

・入居対象)要介護認定(1~5)を受け、自宅で暮らすのが困難な65歳以上の高齢者
・提供サービス)生活の場として利用。日常生活の介護を中心に、機能訓練などの療養上のサポートを提供
・看護形態)利用者100人に対し3名。日勤が多いが、夜勤がある施設も。オンコール有り
・看護業務)入居者の体調・服薬管理、経管栄養・たん吸引などの医療処置、通院付き添いなど
※重度の方を優先して受け入れるため、待機者が多い


老人保健施設(介護老人保健施設)

・入居対象)入院治療の必要はないものの要介護認定(1~5)を受け、自宅で暮らすのが困難な65歳以上の高齢者。
・提供サービス)在宅復帰を目的としたリハビリサポート。日常生活の介護、機能訓練、医療ケア
・看護形態)利用者100名に対し9名。常勤医師と連携した24時間看護
・看護業務)胃瘻・褥瘡ケア・経管栄養・たん吸引などの医療処置、入居者の体調・服薬管理、急変対応


介護療養型医療施設(介護療養病床)

・入居対象)医療ケアを必要とする、病状安定期にある要介護者
・提供サービス)介護施設の中で最も手厚い医療ケア。介護、療養上の管理、機能訓練サポート
・看護形態)利用者100名に対し17名。24時間看護。夜勤は必須
・看護業務)病状観察、服薬管理、医師の診察補助、様々な医療処置

※今後は「療養型介護老人保健施設」へと事業転換の予定


有料老人ホーム

・入居対象)自立生活できる方から要介護者まで、施設による
・提供サービス)各施設による。高齢者が希望する生活に応じ、必要なサービスを提供。 例えば要介護となった場合、

→介護付タイプ・・・施設スタッフが介護を行う
→住宅型タイプ・・・外部の在宅介護サービスを利用
→健康型タイプ・・・退去し別の施設へ移る必要がある

・看護形態)利用者30人に対し1人。日勤・夜勤・オンコールは施設による
・看護業務)利用者の体調・服薬管理、生活の介助や接遇が中心。簡単な医療行為、通院付き添い、緊急事態対応など。介護業務も多い。

介護施設の特徴、まとめ表




介護施設で働くメリット



メリット①日勤のみ、定時の職場を選べる

施設によりけりですが、特別養護老人ホームや有料老人ホームでは、日勤のみで夜勤なし、基本的に定時で退勤できるところもたくさんあります。

出産や育児からの復帰であったり、ブランクのある看護師や、育児・介護・勉強・趣味などに時間を確保したい方、病院勤務でのハードワークに疲れ、もう少しゆっくりと働きたいと願う方にとっては、大きなメリットです。


メリット②介護スキルが身に付く

元々看護と介護の仕事には共通する部分があり、看護師の中には介護に興味を持つ方が少なくありません。自分の資格を活かしながら介護業務を体験し、身につけられることはメリットとなります。

将来的に自分自身が家族の介護をするかもしれない方にとっては、仕事として介護を経験して、そのコツや課題を知っておくことができます。


メリット③チームワークのやりがい

病院勤務では看護師同士のチームワークで、訪問看護では自分一人で看護に当たりますが、介護施設においては、看護師、介護職員、ケアマネージャー、医師といった専門職同士がチームとなって仕事にあたります。

それぞれの役割が違い衝突することもあるかもしれませんが学べることも多く、ここにやりがいを感じる方もいます。


メリット④比較的高収入も望める

施設により幅はありますが利用料が高額な施設も多く、これが看護師給与にも反映されて、他の介護系職種よりも高年収を提示する求人が見られます。

病院ほど慌ただしくない環境で日勤を選んで働きたい場合でも、病院勤務とさほど変わらない収入の求人を選べるのが、介護施設で働くメリットの一つです。さらに稼ぎたいときには、夜勤有りの介護施設を選んで手当をプラスすることができます。


メリット⑤「見守る看護」を実践

次々と患者を受け入れ、症状が治ったら退院・・・ということを繰り返す病院では、ひとりひとりの患者に寄り添いながらケアしていく「見守る看護」を実践することはなかなかかないません。この点に歯がゆい思いを経験する看護師もいると思います。

介護施設では利用者の生活の場において看護を行うため、じっくりと利用者の健康を見守ることが可能です。


介護施設で働くメリット・デメリット



デメリット①看護師としてのスキルアップは難しい

施設の種類にもよりますが、介護施設で働く看護師の仕事では介護分野の比重が高くなります。特に有料老人ホームのようなより健康な方が入居する施設では、看護師といえども生活の介助や話し相手など接遇がメイン業務となります。

新しい看護スキルや情報などは業務外で独自に学ばなければ得ることができず、看護師としてのキャリアを第一に考える方には向いていません。


デメリット②少スタッフによる負担増

看護師の他に介護士やケアマネージャー、その他スタッフなど様々な職員を雇用する介護施設では、必要性から言っても、施設当たりの看護師数は少なくなります。

急に休む必要があるときに替わってもらう人がいないなど、融通が利きづらかったり、オンコールの当番が多くなってしまう施設もあります。

医師が常駐しない場合、急変時も看護師だけで対応せざるを得ないシーンがあります。病院とは違って「すぐに手術が必要」といったケースは少ないとは言え、一刻を争う状況で正確な判断を求められます。経験が十分でない看護師にとっては、精神的な負担が大きくなると言えるでしょう。


デメリット③人間関係

メリット③のチームワークのやりがいは、その反面、人間関係の難しさとしてデメリットに感じられることもあります。

看護の仕事と介護の仕事は重なっている部分があり、明確な役割分担が難しいこともあるでしょう。そんな時に現場を仕切る介護士から分担を超える介護業務を指示され、看護が滞おってしまったり、人間関係に支障をきたすケースもあるといいます。


また介護の仕事では、入居者の話し相手になることも大切な仕事の一つです。年配の方の相談に乗ったり、ただ話を聞いてリラックスしてもらうわけですが、コミュニケーションが多ければそれだけ人間関係も深まっていきます。

このような利用者との深い関係をデメリットと感じる方もいるかもしれません。


介護施設の看護師、求人選びの注意点は?



高齢者の増加に伴って全国で介護施設が増設されるという背景があり、看護師の求人先を探すときにも、自宅近くで候補を見つけることが可能です。とはいえ、どんな求人を選んでも希望の仕事ができるかと言えばそうではありません。

介護施設の求人選びで最も注意しておきたいポイントは、施設によって業務内容も勤務体系、待遇もそれぞれに違うという点です。


老健、特養、有料老人ホームといった種類で提供するサービスが異なるのはもちろんのこと、同じ種類の施設であってもやはり条件は様々です。

例えば「介護施設なら日勤で働ける」と思って転職したら、24時間看護で夜勤のある施設だったということでは、困ってしまいます。

・日勤/夜勤 夜勤頻度
・オンコールの有無、頻度、対応内容
・利用者の健康状態 認知症の過多、寝たきりなのか、自立しているのか
・利用者人数、常駐看護師人数、医師常駐の有無
・医療行為の内容
・介護職との役割分担状況


これらは最低限でも、求人応募時に知っておきたい情報です。さらに、より満足できる環境で働くために、詳しい給与条件や職場の雰囲気についても知っておくに越したことはありません。

求人情報には記載されない詳しい業務内容や現実的な職場環境は、なかなか自分では確認し難いものです。こういうときには、看護師専門の転職サイトが役に立ちます。


無料登録をすることで専任コンサルタントが担当してくれ、気になる募集先について、先述のような点もしっかり確認することができます。

コンサルタントは、過去の転職紹介から各求人先の状況を把握しているのはもちろんのこと、看護師転職のプロであり、活動について役立つアドバイスを得ることができます。


「自分のキャリアでも務まるのだろうか」「入居者とのコミュニケーションがうまくとれるだろうか」「介護士たちとはどのように付き合うのか」など、介護施設の看護師を目指す上で、それぞれに不安なこともあるでしょう。転職サイトで相談してみることが、そういった不安の解消にも役立ちます。


<日勤常勤看護師の求人先、介護施設・まとめ>

  • 特養、老健、有料老人ホームなど、種類により仕事の内容は様々
  • 日勤のみ、介護スキルが身につくなどのメリット
  • 看護キャリアは積めないこと、少スタッフで負担が増えるなどのデメリット
  • 介護施設により待遇も条件も様々なため、転職前のチェックが欠かせない
  • 詳しい情報チェックには転職サイトを利用するとよい

 日勤常勤看護師に強い求人サイトは?

このページの先頭へ